こんにちは。
2025年11月に、高知県香美市にある「松尾無線中継所(有沢無線中継所)」という廃墟へ訪れました。
概要
「松尾無線中継所」は、香美市の鉢ヶ森付近の谷相林道沿いにマイクロウェーブ中継所として建設されました。
鉄筋コンクリートでできた2階建ての建物です。
建設時期は不明ですが、1962年(昭和37年)にはすでに建てられていたようです。
隣町である長岡郡大豊町の梶ヶ森に新しい中継所ができたため、1977年(昭和52年)に廃止されました。
アクセス
住所は、高知県香美市香北町川ノ内です。
訪れるときの注意点
アクセスできるのは香美市方面のみ
2025年11月現在、「松尾無線中継所」へは香美市方面からのみ訪れることができます。理由は長岡郡大豊町方面の「谷相林道」が崩落して通行止めになっているからです。
「松尾無線中継所」は長岡郡大豊町と香美市を結ぶ「谷相林道」という林道沿いにあります。崩落による通行止めが無ければ長岡郡大豊町方面からも訪れることができました。
ですが、2025年11月現在、崩落による通行止めは解除されておらず、長岡郡大豊町方面からは訪れることができません。

香美市方面に設置された崩落を知らせる看板です。
位置状況は、「香美市・松尾無線中継所・崩落通行止め現場・長岡郡大豊町」です。
香美市方面からは「松尾無線中継所」へ訪れることができますが、長岡郡大豊町へは行くことができません。長岡郡大豊町からは「松尾無線中継所」も香美市にも行くことができません。
グーグルマップでピン止めしている所が崩落による通行止め現場です。

航空写真からでも、土砂が「谷相林道」から「南大王川」に向かって流れているのが確認できます。
道自体が完全に崩落しているため、徒歩・自転車・バイク・車といった全ての手段で通行することはできません。
急な落石の可能性あり

「谷相林道」の斜面は崩落しやすい地質をしており、比較的新しい落石が所々で確認できます。走行の際は十分に注意することが必要です。
穴に転落する可能性あり


「松尾無線中継所」の西側と北側には蓋のない穴があります。穴の上は枯れ木やコケで覆われているため、気づかなければ転落するおそれがあります。
また、これ以外にも穴がある可能性があるため足元に注意する必要があります。
現地までの道のり

写真中央の道路は高知県道217号久保大宮線です。写真手前が香美市土佐山田町方面、奥が香美市物部町方面です。

写真右上、「大元寺」の矢印看板や「人形供養」の旗が立てられている側道に入り、北方面(大元寺方面)に進み、車で3分ほど走ります。

車で3分ほど進むと、谷相方面と大豊・落合方面(林道白尾線)の分かれ道が見えてきます。
大豊・落合方面に進み、車で10分ほど走ります。進む道は「白尾林道」という全長3.7キロの林道です。

分かれ道付近の法面ブロックには、「白尾林道」の完成記念碑が設置されています。


道は広くないですがそれなりに道幅があり、しっかりと舗装され、ガードレールも設置されています。比較的走りやすい道です。


車で10分ほど走ると、谷相方面と落合方面の分かれ道が見えてきます。落合方面に進みます。
ここで「白尾林道」は終了し、「谷相林道」という林道を進みます。
ここから車で30分ほど進むと「松尾無線中継所」に着きます。

落合方面には、「大豊町で崩落 通り抜け不可」という看板があります。「松尾無線中継所」は崩落現場より手前にあるため、大豊町まで行かないのであれば問題ありません。

谷相方面と落合方面の分かれ道から、このような道が10~15分ほど続きます。
道幅は少々狭くなり、ガードレールはなく、所々アスファルトが剥げて凸凹しています。

谷相方面と落合方面の分かれ道から20分ほど車で走ると、遥か遠くまで見渡せるような光景が見えてくるようになります。

それと同時に、落石が目立ってくるようになります。
ここから残り、「松尾無線中継所」まで車で5~10分ほどです。


「松尾無線中継所」に近づくほど、斜面からの細かな落石が目立ってきます。このあたりは斜面が崩落しやすい地質をしているようです。

斜面右上、木々の間からフェンスのようなものとコンクリート構造物が見えてきます。これが「松尾無線中継所」です。
ここから少し進むと「松尾無線中継所」へ向かう側道があります。
現地レポ

左手に見えるコンクリートの建物が「松尾無線中継所」です。右手はここに来るまでに通った「谷相林道」です。
左手の「松尾無線中継所」へ向かう側道へ進みます。



建物の位置から振り返るとこのような景色です。

地面には、薄く割れた石が無数にあります。
建物西側




手術の縫合跡のような鉄筋がむき出しとなっています。

建物西側の近くの地面には、蓋が無く穴が空いているところがあります。
建物南側


看板のような形状をしています。何のために設置されたのか不明です。


建物の真下から見上げてみると、表面のコンクリート壁が剥離しているのが分かります。

下には剥離したコンクリート片が散乱していました。
建物東側

東側は木々に覆われており、接近することができませんでした。
建物北側

北側へは、建物横にある道から接近します。

木々の奥に見えるのが建物西側です。

建物北西側は、落石防護柵のような支柱で二重に取り囲まれています。

これが建物北側です。

大きな換気ダクトが見えます。


建物北東側も、落石防護柵のようなものが設置されています。

建物北側の真下に来ました。落石防護柵のようなものの土台は厚みのあるコンクリートでできています。


コンクリートの剥離は、南側に比べると少ないように見えます。

建物北側の換気ダクトの下にも、蓋のない穴があります。
建物西側の出入口と建物内部

建物西側には、1階部分に2つの扉があります。

手前の扉は閉ざされています。

奥の扉は解放されています。出入口だったのでしょうか。

内部へ侵入せず、扉の手前から中を見てみました。

右側です。内部に備品は何もなく、薄暗い空間が広がっています。

左側です。手前に見える小さな部屋は便所のように見えます。

解放されている扉の横には、2階へ上がる階段があります。

階段の裏側はコンクリートが大きく剥離しています。

階段裏は、コンクリートの成分が溶け出してつららのようになっています。
まとめ

以上が、「松尾無線中継所」の現地レポです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。


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