広島県福山市にある素掘トンネル!!猿鳴トンネルの行き方と現地レポ!!2023年5月訪問

広島県

こんにちは。

2023年5月に広島県福山市にある「猿鳴トンネル(猿鳴隧道)」というトンネルへ訪れました。

読み方は「えんめいとんねる(えんめいずいどう)」です。

猿鳴トンネルの場所

場所は「広島県福山市山野町島串」です。

広島県道21号加茂油木線という県道のトンネルです。

付近に目印となるスポットは無く、少し遠くに山野峡キャンプ場や山野発電所取水堰があります。

2024年1月時点でグーグルマップでは詳しい地点や住所が出てこないため、おおよそこの付近です。

同じく2024年1月時点でグーグルのストリートビューがこの付近の地点にはないため、道や周囲の詳しい様子を確認することもできません。

訪れる際の注意点

猿鳴トンネルがある県道21号加茂油木線は道幅が狭く、対向車とのすれ違いが難しいところが多いです。

特に、猿鳴トンネルへ向かう神石高原町上野から山野町山野を通る約10キロほどの区間は、非常に道幅が狭く、すれ違いのための待避所がほとんどありません

車で訪れる際には最大限注意して走行する必要があります

猿鳴トンネルの概要

猿鳴トンネルは、1964年(昭和39年)に制定された広島県道21号加茂油木線という県道にあるトンネルです。

トンネルの総延長は77メートルです。

このトンネルの大きな特徴は、素掘トンネルだということです。

一般的な現代のトンネルは、厚いコンクリートの壁などでトンネル内部を覆っています。

ですが、猿鳴トンネルに内部に厚いコンクリートの壁は無く、素掘りのため多数の凹凸がみられます

猿鳴トンネルは、トンネル内部にコンクリートを吹きつけてロックボルトを岩盤深くまで打ち込む「新オーストリアトンネル工法」という工法で補強されています

そのため、一般的な現代のトンネルとは構造が異なるものの、安全性や耐久性に問題はありません

参考資料

中国地方道路トンネルリスト「猿鳴隧道」
http://www.tunnelweb.jp/hiroshima/kendo/enmei.htm(2024年1月5日閲覧)

広島県の酷道・険道「主要地方道加茂油木線・山野~油木」
http://nagao.road.jp/kokuken/r21.htm(2024年1月5日閲覧)

しぇるぱ散らし踏み「神石・福山の境界、猿鳴峡・山野峡」
http://sherpaland.net/bike/2010/bike-100531-enmei_yamano/bike-100531-enmei_yamano.htm(2024年1月5日閲覧)

Wikipedia「広島県道21号加茂油木線」
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/広島県道21号加茂油木線(2024年1月5日閲覧)

Wikipedia「新オーストリアトンネル工法」
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/新オーストリアトンネル工法(2024年1月5日閲覧)

小田川と猿鳴橋

手前の橋が「猿鳴橋」、橋の下を流れる川が「小田川」、その奥に「猿鳴トンネル」が見えます。

正面から見た「猿鳴橋」と「猿鳴トンネル」です。

猿鳴橋の手前には、車が1台ほど駐車できそうなスペースがあります。

猿鳴橋の手前から振り返ったところです。

奥の道路は道幅が狭いですが、橋の手前付近から広くなっています。

猿鳴橋の小田川上流側の欄干です。

「小田川」と記されたプレートが取り付けられています。

猿鳴橋の小田川下流側の欄干です。

「えんめいきょう」と記されたプレートが取り付けられています。

猿鳴橋を渡ります。橋から見下ろした小田川の上流側です。

ここから約2.5キロ上流に山野発電所取水堰があります。

橋から見下ろした小田川の下流側です。流れる水の透明度が高いです。

ここから約1キロ下流に山野峡キャンプ場があります。

猿鳴橋を渡り、「猿鳴トンネル」の手前まで来ました。

猿鳴橋の小田川下流側の欄干です。

「おだがわ」と記されたプレートが取り付けられています。

猿鳴橋の小田川下流側の欄干です。

「猿鳴橋」と記されたプレートが取り付けられています。

猿鳴トンネルの入り口

猿鳴トンネルの入り口です。

切り立った岩山に開けられた手掘りトンネルは、間近で見ると迫力があります。

トンネル周辺を覆うように落石防止ネットがかけられています。

なぜかトンネルの左半分の岩肌だけ、オレンジ色のコケに覆われています。

猿鳴トンネルの高さ制限を示す標識は、3.8メートルです。

トンネル入り口の上部です。落石防止のネットと、打ち込まれたロックボルトがみえます。

猿鳴トンネルの中に入っていきます。

猿鳴トンネルの内部

トンネルの入り口近くです。内部にも打ち込まれた多くのロックボルトがあります。

入り口近くの壁面の触り心地はザラザラしていて、硬い砂っぽさを感じます。

トンネルの中間あたりで振り返ったところです。照明が設置されていないため暗いです。

中間あたりの壁面の触り心地は若干濡れていて、湿っぽさを感じます。

トンネルの出口あたりで振り返ったところです。手掘りトンネル独特の凹凸が分かります。

湿っているため、内部の壁にテカリがあります。

トンネルの出口近くの天井です。天井にも打ち込まれた多くのロックボルトがあります。

猿鳴トンネルの出口

猿鳴トンネルを出ました。

出るとすぐにカーブの道路となっていて、見通しが悪いです。

トンネルを出たところで振り返りました。

出口は少し形が歪んでいます。

トンネル出口の上部です。出口はほとんどコケが生えておらず、灰色の岩肌が露出しています。

トンネルの出口側にも、3.8メートルの高さ制限を示す標識が設置されています。

トンネルの出口から続く道路です。この道を1キロほど進むと山野峡キャンプ場があります。

トンネルの出口から続く道路を少し進むと、青い六角形の標識があります。

これは県道21号線を示す標識です。

青い六角形の標識には「県道 21 広島」、その下の白い長方形の標識には「加茂油木線 山野町島串」と書かれています。

まとめ

猿鳴トンネルは独特な構造と雰囲気を持っている、見ごたえのある場所でした。

周辺道路の道幅が狭いため、車で気軽に訪れやすい場所ではありません。

それを踏まえた上で、冒険感覚でトンネルを探してみると、見つけたときに楽しいと思います。

また、猿鳴トンネルの約1キロ先には山野峡キャンプ場があるため、ここでキャンプをされる方は散歩ついでに歩いて訪れるといいと思います。

以上で2023年5月、「猿鳴トンネル」の訪問記事を終わります。

ご覧いただきありがとうございました。

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