こんにちは。
前回「岡山スカイガーデンアトラクション跡 現地レポ!後編 2023年3月訪問」の続きです。
岡山スカイガーデンの歴史は「岡山スカイガーデン山麓駅解体!!京山の遊園地の歴史と現地レポ!!2023年3月訪問」に掲載しています。
2023年3月末に、岡山スカイガーデンの目玉である戦闘機がある場所へ訪れました。
アクセス方法
住所は「〒700−0015 岡山県岡山市北区京山2丁目5」です。
自家用車の場合
ナビで「池田動物園」を目的地に設定してください。「池田動物園」の周囲の道路は道が狭いところや一方通行が多いので気をつけてください。
「池田動物園」の目の前に普通乗用車が200台以上駐車できるほどの広い駐車場があります。監視員がいる有料駐車場となっており、普通乗用車は500円です。
「有料駐車場」から「岡山県立烏城高等学校」方面へ1分ほど歩くと「京山登山道の入口」があります。「京山登山道」は17時で閉まるので時間に注意してください。「京山登山道」を15分ほど登ると、「岡山スカイガーデンロープウェイの山頂駅」があります。
そこから5分ほど歩くと「岡山スカイガーデンのF-104J戦闘機」へ着きます。
(※2023年4月7日現在)
路線バスの場合
「岡山駅西口バスターミナル」から「岡電バス中央病院線」に乗って「京山入口」のバス停で下ります。時間は5分ほどで、料金は200円です。
詳しくは「岡電バス P1運動公園・津高エリア 京山入口・中央病院線」の時刻表と運賃表を確認してください。
「京山入口」のバス停から「池田動物園」まで10分ほど歩きます。そして「池田動物園」から「岡山県立烏城高等学校」方面へ1分ほど歩くと「京山登山道の入口」があります。「京山登山道」は17時で閉まるので時間に注意してください。
「京山登山道」を15分ほど登ると、「岡山スカイガーデンロープウェイの山頂駅」があります。
そこから5分ほど歩くと「岡山スカイガーデンのF-104J戦闘機」へ着きます。
(※2023年4月7日現在)
自転車の場合
ナビで「池田動物園」を目的地に設定してください。そして「池田動物園」から「岡山県立烏城高等学校」方面へ1分ほど進むと「京山登山道の入口」があります。
「京山登山道の入口」の前には普通乗用車が3台ほど駐車できるくらいのスペースがあります。「京山登山道」は17時で閉まるので時間に注意してください。
「京山登山道」を15分ほど登ると、「岡山スカイガーデンロープウェイの山頂駅」があります。
そこから5分ほど歩くと「岡山スカイガーデンのF-104J戦闘機」へ着きます。
(※2023年4月7日現在)
訪れるときの注意点
途中の「京山ソーラーグリーンパーク登山道(京山登山道)」は足場が悪いところや急な登り坂が多くあります。動きやすい服装や歩きやすい靴で来ることをオススメします。
3月でも草が生い茂っているところや虫がそれなりにいます。7月から9月頃の真夏の時期は草で歩きにくく、蚊などの虫にも刺されるのでオススメしません。
「京山登山道」から「岡山スカイガーデンのF-104J戦闘機」までの道は人が通れるよう整備されています。ですが、途中の山頂駅の天井は一部崩落しているなど、岡山スカイガーデンの施設跡はほとんど放置されているため注意が必要です。
訪れるときは周囲の様子に十分気をつけてください。
F-104J戦闘機
こちらは「Fー104J要撃戦闘機」という戦闘機です。
1962年から1986年まで航空自衛隊の主力戦闘機として配備されていた戦闘機です。
この機体は1967年に製造され千歳基地に配属、その後1982年に那覇基地に配属され、1985年に用途廃止となりました。(機体説明板の航空機経歴を参照)
その後、1996年の春から前身の京山ロープウェイ遊園に展示され、現在に至ります。
側面から見ると、その細さが分かります。
後方です。胴体に比べて垂直尾翼は大きいです。
水平尾翼も大きいです。
エンジン部分は赤い鉄板で閉じられています。
右側面から見ていきます。
垂直尾翼には「76ー8687」というシリアルナンバーのマーキングがあります。
その下の部隊マークはほとんど消えています。
近くで見ると、小さな金属板がパッチワークのようにつなぎ合わされて尾翼や胴体ができています。
右翼の上部は黒いコケのようなものがこびりついています。
胴体の中程に開いているところがあります。
閉じる部品もありません。こうなると内部に雨水が入るので、劣化が進みそうです。
こちらのフックは「アレスティング・フック」といいます。
着陸する機体をワイヤーに引っかけて停止させるための装備です。
アース接続口のマーキングがあります。
主脚です。しっかりと台座に固定されています。
主脚の右車輪です。
計器板説明図です。
コックピット配置図です。
航空機配置図です。
右側の「エアインテーク(空気取入口)」です。オレンジ色の鉄板で塞がれています。
右側の「エアインテーク(空気取入口)」の下部です。
「エアインテーク(空気取入口)」の先端は円錐型になっています。
調べてみると、これは「ショックコーン」といい、気流を整えて空気を吸い込むために付いているそうです。
消えかけているものの、エアインテークへの吸い込みの危険を表す「危険 空気取入口」というマーキングがあります。
右側面の日の丸は上部が黒ずみ、塗装が大きく消えています。
日の丸の右側には、「687」という番号のマーキングがあります。
この番号は垂直尾翼にあった「76ー8687」というシリアルナンバーの下3桁です。
キャノピーという操縦席を覆う窓の下には、「M MATSUDA」「S KATAYAMA」という2人の日本人の名前があります。
緊急時に外からキャノピーを開けるためのレバーや、操作方法のマーキングがあります。
右側側面の前部にあるこのパーツは、調べても何か分かりませんでした。
「COCKPIT ACCESS HATCH」と書いてあります。
軽く触ってみると、ジーパンのような硬く厚みのある布でした。
布なので周囲より、黒ずみやコケが大きいです。
機体前部の下部です。コケによって緑っぽくなっています。
機体説明板の文字はほとんど消えています。
【引用】インターネット航空雑誌ヒコーキ雲「京山ソーラーグリーンパークのF-104J」http://hikokikumo.net/a6304-KyoyamaF-104J.htm(2023年4月26日閲覧)
こちらの「インターネット航空雑誌ヒコーキ雲」というサイトに、文字が消えていない機体説明板の写真があります。
そこには、機体のスペックや「最後の有人飛行機」とまでいわれてデビューしたこと、航空機の経歴が記されていました。
前脚の格納部です。
錆びていたり、黒く汚れている部分があります。
狭いスペースに色々なパーツが複雑に取り付けられています。
シャープな機体が日光で輝いていて、とても美しいです。
先端の鋭く尖がっている部分は「ピトー管」といいます。
先端から空気を取り込んで、速度を測るための装置です。
何者かによって強い力がかかったのか、少し曲がっています。
左側側面の前部です。こちらにも救助用装置の操作方法のマーキングがあります。
右側側面と比べてこちらの左側の方が、日光が当たらないためコケや汚れが多いです。
左側側面にも「687」のシリアルナンバーと日の丸のマーキングがあります。
右側側面と比べてこちらの左側の方が、塗装の退色が少なくはっきりと残っています。
前脚の車輪です。パンクはしておらず、機体をしっかりと支えています。
ナットなど一部錆びている部分があります。
主脚の左車輪です。
主脚の左車輪を格納する装置です。
左側後部の下部に開いている部分があります。
垂直尾翼にあるZの形と青い楕円のマーキングは、沖縄県那覇基地の第207飛行隊のマーキングです。
1972年11月7日に那覇基地へ移駐されたときから、1986年3月19日の第207飛行隊閉隊まで使われていたマーキングです。
赤く縁取りされたZの形は「2」、白く縁取りされた青い楕円は「0」、赤く縁取りされたZの中は「7」です。
青い楕円の中にある4つの白い星は、南十字星を表しています。
2つのスプリング遊具
戦闘機の横には花壇のような跡と、2つのスプリング遊具があります。
【引用】絶叫REVIEWローカル遊園地の旅「これが岡山スカイガーデンだ!岡山スカイガーデンPart2」http://drkssk27.web.fc2.com/zekkyou/local/sky/sky2.html(2023年4月26日閲覧)
こちらの「これが岡山スカイガーデンだ!岡山スカイガーデンPart2」というサイトに、現役の頃の岡山スカイガーデンの写真があります。
その写真を見ると、ここには丸い花壇があったようです。
カメとアヒルのスプリング遊具です。
スプリング遊具の奥は草木で覆われています。
キノコのような形をした遊具?があります。
現役の頃の写真では、花壇に小さな花と芝生がありました。
今では雑草だけでなく、樹木も育っています。
スプリング遊具はどこか寂しげです。
アヒルのスプリング遊具です。
汚れているものの、色はしっかりと残っています。
カメのスプリング遊具です。こちらも汚れているものの、色はしっかりと残っています。
よく見ると2つとも地面に固定されていません。
【引用】絶叫REVIEWローカル遊園地の旅「これが岡山スカイガーデンだ!岡山スカイガーデンPart2」http://drkssk27.web.fc2.com/zekkyou/local/sky/sky2.html(2023年4月26日閲覧)
「これが岡山スカイガーデンだ!岡山スカイガーデンPart2」というサイトの説明と写真によると、これらのスプリング遊具はジェットペアコースターのすぐ下にある南広場にあったようです。
おそらく閉園後に、ここへ持ってこられたのだと思われます。
帰り道について
帰り道です。入ったところから出ます。
戦闘機エリアから出たところです。
この道を奥へまっすぐ行くと京山ソーラーグリーンパークや山頂駅、登山道へと帰ることができます。
戦闘機エリアの横には車が通れるほどの広い道があります。この道路を下ると5分もかからず、京山を下りることができます。
しかし、こちらは「京山ソーラーグリーンパークの関係者専用道路」となっているようです。
道路には「私有地につき立入禁止」の看板もあるため、登ってきた登山道のほうから帰ったほうが無難です。
関係者専用道路を通る場合は、自己判断と自己責任でお願いします。
京山ソーラーグリーンパークの関係者専用道路を下ると、麓に明王院というお寺があります。
(この写真は2020年10月に訪問した時に撮影したもの)
明王院から少し歩くと国道53号線があり、「京山中学校前」や「岡山中央病院前」というバス停があります。
(この写真は2020年10月に訪問した時に撮影したもの)
そこから乗ると岡山駅まで15分ほどで着きます。
詳しくは「岡電バス P1運動公園・津高エリア 京山入口・中央病院線」の時刻表と運賃表を確認してください。
来た道を戻り、登山道を下りて岡山スカイガーデンの山麓駅跡まで戻ってきました。
最後に、夕暮れの京山と岡山スカイガーデンの山頂駅を眺めます。
木々の間からはっきりと山頂駅が見えます。
まとめ
戦闘機を間近で見ることができる機会はめったに無いので、迫力があって楽しかったです。
次に訪問するのは、草が枯れて虫がいなくなった冬の時期でしょうか。
次回の訪問では、どのような変化があるのか楽しみです。
以上で2023年3月、岡山スカイガーデン跡の訪問記事を終わります。
ご覧いただきありがとうございました。
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