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「スカイレスト ニューむろと」当時の掲載資料について調査-2026年3月記述

高知県

公開日 2026年3月11日

追記・変更
2026年8月7日
●記事タイトルを「「スカイレスト ニューむろと」現役当時の写真・地図資料について調査-2026年3月記述」から、「「スカイレスト ニューむろと」当時の掲載資料について調査-2026年3月記述」に変更
●「書籍・雑誌」「パンフレット」「写真」を追加

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こんにちは。

今回は、「スカイレスト ニューむろと」という高知県室戸市に存在する廃墟について、当時の掲載資料を調査します。

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概要

1972年(昭和47年)に開業した「スカイレスト ニューむろと」は、レストラン・宴会場・結婚式場などを備えた複合施設として建設されました。

しかし、開業から6年後の1978年(昭和53年)頃に休業、そのまま再開されることなく放置され、現在は廃墟として現存しています。

ネット上で当時の様子を記録した写真や映像を探しましたが、営業期間が6年ほどと短いこともあり、全くと言っていいほど確認できません。

「スカイレスト ニューむろと」は、2000年代初頭には廃墟化して荒らされた状態となっていました。

ならば、廃墟化より以前の紙媒体には、営業中や休業中の情報があるかもしれません。そこで、「スカイレスト ニューむろと」が廃墟化する以前の資料を確認し、当時の掲載資料を調査しました。

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高知新聞

1971年(昭和46年)

計画段階の完成予想図

高知新聞には、「スカイレスト ニューむろと」計画段階の完成予想図が掲載されています。

完成予想図の建物外観は、完成した「スカイレスト ニューむろと」と大きくは変わりません。ですが、エントランスや張り出した展望部の形状は異なっています

完成したエントランスは、2~3段の階段上に出入口があります。エントランスの開口部は、2つの出入口扉のみです。完成した展望部は角ばった形状をしており、窓ガラスも四角い形をしています。

完成予想図のエントランスは、完成したエントランスの階段より横幅が広く、10段ほどの大階段上に出入口があります。また、中央出入口扉の両サイドにもガラス扉のようなものがあり、開口部は完成した「スカイレスト ニューむろと」の倍ほどあります。

完成予想図の展望部は角ばっておらず、長方形と楕円を組み合わせたスーパー楕円に近い形状をしています。展望部の窓ガラスも角に丸みがあります。

1972年(昭和47年)

建築中の外観と屋上からの景色

高知新聞には、「スカイレスト ニューむろと」建築中の外観写真と、屋上から見た景色の写真が掲載されています。

「スカイレスト ニューむろと」建築中の外観写真は、建物が足場に囲まれているものの、ほとんど完成しているような光景です。

屋上から見た景色の写真は、女性と思われる2人が屋上から室戸岬を眺める様子を後ろから撮影した光景です。

一面の落成広告

高知新聞には、「スカイレスト ニューむろと」の落成広告が一面で掲載されています。

落成広告には、運営会社、代表取締役あいさつ、建物の俯瞰写真、設備案内、協賛企業などが記載されています。

地図への名称記載と協賛広告

高知新聞には、国道55号線に関する記事の地図に「スカイレスト ニューむろと」という名称の記載があり、その記事下部には「スカイレスト ニューむろと」の協賛広告が掲載されています。

地図への記載と景色

高知新聞には、室戸スカイラインに関する記事の周辺地図に「展望レストラン」という記載があり、その記事上部に「展望レストラン」から室戸岬突端を撮影した写真が掲載されています。

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書籍・雑誌

1972年(昭和47年)~1977年(昭和52年)『四国年鑑1973年版』~『四国年鑑1978年版』

四国の統計データをまとめた書籍である、高知新聞社発行『四国年鑑1973年版』から『四国年鑑1978年版』には、「スカイレスト ニューむろと」の協賛広告が掲載されています。

また会社要覧のページには、運営会社の支店が置かれていた場所として「支店スカイレストニューむろと」という記載があります。

発行年が1972年(昭和47年)から1977年(昭和52年)の期間のみ、協賛広告と支店の記載があります。この期間が営業期間であると推測します。

1973年(昭和48年)『室戸市議会定例会会議録』

室戸市議会事務局発行『室戸市議会定例会会議録』という書籍には、室戸市の休憩施設の少なさや収容人数に対する答弁の中で「現在スカイレストとか」「スカイレストニューむろとが150名」との記載があります。

1976年(昭和51年)『高知県ファミリー観光』

高知県の観光情報をまとめた高知県観光連盟発行『高知県ファミリー観光』という雑誌には、室戸岬の観光案内図に「展望レストラン」との記載があります。

1984年(昭和59年)『月刊土佐』

高知県の地域文化や情報をまとめた和田書房発行『月刊土佐』という雑誌には、「スカイレスト「ニューむろと」現在休業中」との記載があります。

1989年(平成元年)『室戸市史 下巻』

室戸市の歴史をまとめた室戸市発行『室戸市史 下巻』という書籍には、「昭和四十七年室戸岬山上に建設された民間企業による展望レストランも休業するに至っている」との記載があります。

1990年(平成2年)日本交通公社出版事務局『JTBのるるぶ情報版 ’90四国』

四国の観光情報をまとめた日本交通公社出版事務局発行『JTBのるるぶ情報版 ’90四国』という雑誌には、室戸岬の地図に「スカイレストニューむろと」のイラストが描かれ、「展望台」と表記されています。

これ以降のるるぶ情報版には、1993年(平成5年)頃まで「スカイレストニューむろと」のイラストのみ描かれています。

1991年(平成3年)『高岡のあゆみ』

高岡地域の歴史をまとめた高岡漁業協同組合発行『高岡のあゆみ』という書籍には、「今の「ニューむろと」の山を登り」との記載があります。

室戸市には「ホテル ニューむろと」というホテルが存在したため、「ニューむろと」という単語だけではどちらを示しているか判断できません。

ですが、スカイレストは室戸岬山頂に、ホテルは室戸岬の平地に存在するため、この記載は「スカイレスト ニューむろと」を示していると分かります。

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パンフレット

「室戸街道紀行」

「室戸街道紀行」というパンフレットに掲載されている地図には、室戸岬山頂部に「スカイレスト」との記載があります。

名称の記載があることから、「スカイレスト ニューむろと」の営業期間中に発行されたと推測します。

「室戸 室戸阿南海岸国定公園」

「室戸 室戸阿南海岸国定公園」というパンフレットに掲載されている地図には、室戸岬山頂部に「スカイレスト」との記載があります。さらに、室戸岬山頂を撮影した写真には営業中と思われる「スカイレストニューむろと」が写っています。

地図に名称の記載があることから、このパンフレットも「スカイレスト ニューむろと」の営業期間中に発行されたと思われます。

写真に写る「スカイレストニューむろと」は外壁が白く、駐車場の区画線がはっきりと見え、周囲には車が複数駐車されています。

車は、北側に普通自動車4台、エントランス前にマイクロバス1台と大型バス1台、入口となる道の前に普通自動車3台が駐車されているように見えます。

このような状況から、営業中に撮影されたと推測します。

「土佐室戸路の旅」

「土佐室戸路の旅」というパンフレットには、室戸岬山頂を撮影した写真に営業中と思われる「スカイレストニューむろと」が写っています。

この写真は、先ほど紹介したパンフレットである「室戸 室戸阿南海岸国定公園」に掲載されている写真の彩度を上げて反転させたものに見えます。

そのため、実質同じ写真と言えます。

「空と海、空海こころのふるさと室戸」

「空と海、空海こころのふるさと室戸」というパンフレットには、室戸岬山頂全体を撮影したカラー写真に小さく「スカイレスト ニューむろと」が写っています。

「スカイレスト ニューむろと」は現在、建物の外壁が灰色でツタが絡みつき、周囲は木々に覆われています。ですが、写真に写る「スカイレスト ニューむろと」は建物の外壁が白く、周囲は木々に覆われていません。

パンフレットの地図には「スカイレスト ニューむろと」の記載がないものの、建物が維持・整備されている様子から、休業後間もない時期に撮影されたと推測します。

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個人撮影写真

推定「1970年代の営業時に撮影された外観写真」

撮影年月日不明のカラー写真には、正面西側から撮影された「スカイレスト ニューむろと」が写っています。写真は「スカイレスト ニューむろと」をメインとして撮影しています。画質は高精細で、外壁の細かなひび割れや展望部のガラス越しにカーテン・障子が確認できます。

この写真は、1970年代営業時の「スカイレスト ニューむろと」外観写真と思われます。

営業時と推定する根拠は、白いエントランスの外壁と周囲の状況です。

1980年代後半には、「スカイレスト ニューむろと」のエントランス外壁が黄色く塗装されていたことが明らかとなっています。ですが、この写真に写るエントランス外壁は白です。そのため、1980年代後半より前に撮影されたと分かります。

周囲は整備されており、エントランス前には街灯、端には車が駐車されています。

これらのことから断定はできませんが、営業時に撮影された可能性が高いと推定します。

推定「1970年代~1980年代に撮影された屋上からの景色」

撮影年月日不明のカラー写真には、室戸岬山頂から南方面を眺めた景色が写っています。写真には、「室戸岬特別地域気象観測所(旧 室戸岬測候所)」や「室戸スカイライン」が確認できます。

この写真は、1970年代~1980年代に「スカイレスト ニューむろと」の屋上から撮影されたと思われます。

営業時と推定する根拠は、撮影された場所と周囲の景色です。

写真が撮影された場所は室戸岬山頂、周囲の木々より高い位置から撮影されています。ですが、飛行機から撮影されたような航空写真ではありません。

山頂でこの高さから撮影できるのは、「高岡園地展望台」か「スカイレスト ニューむろと」のみです。

「高岡園地展望台」から南方面を撮影すると、確実に「スカイレスト ニューむろと」が映り込みます。また、「高岡園地展望台」は「スカイレスト ニューむろと」より後に完成しています。映り込んでいないということは、「スカイレスト ニューむろと」から撮影されたと考えます。

周囲の景色は、現在「室戸岬特別地域気象観測所」に存在しない多数の気象観測塔があり、「室戸スカイライン」沿いの木々が広く切り開かれています。

このことから断定はできませんが、「室戸スカイライン」開通後から年数が経っていない1970年代から1980年代に撮影されたと推定します。

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まとめ

以上が、調査をした「スカイレスト ニューむろと」当時の掲載資料です。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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